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はじめに
皆様はお好きな又は貯めているポイントはありますか?
現在、多くのポイント制度があり、ポイントありきでサービスを選ぶという方も少なくないと思います。
諸説ありますが、ポイント制度は1916年に北九州の呉服店が始めたのが最初といわれており、100年以上前よりあるサービスになり、徐々に消費者の間に浸透していきました。
最近、総務省がふるさと納税制度のルール見直しを発表し、寄付した人に独自のポイント付与を行う仲介サイトを通した寄付の募集を禁止するとしました。
このように、今やポイント制度は私たちの生活の中で切っても切れない関係にあります。
亡くなった方のポイント、マイルはどうなる?
ポイントについては基本的に相続することはできなくなっており、大手のVポイントでは利用規約に相続できない旨が明記されております。
一方、マイルについて、ANAやJALなどの航空会社では一定の手続きをすると相続できると規約で定められております。
相続したマイルの評価額はどうなる?
・ANA、JALの場合
マイルの評価方法は明らかにされておりませんが、マイルと交換できる航空券等の価額は、選択する路線や区間によって1マイルあたりの円換算額が大きく異なる可能性があり、マイルは電子マネーと1マイル=1円と交換することができことから、1マイル=1円で評価するのが妥当と考えられます。
・その他のマイルの場合
ソラシドエアのマイルのように、相続できるマイルでも交換できるものが、特典航空券のみとなっているものについては、交換できる特典航空券の価額で評価することが妥当と考えれます。上述している通り、選択する路線や区間によって1マイルあたりの円換算額が大きく異なる可能性があるため、合理的な基準をもって評価する必要があります。
おわりに
デジタル遺産といわれるもののうち、代表的な電子マネー、マイルについては基本的に相続可能とされていますが、ポイントについては基本的に相続することができません。
積み上げた財産を無駄にしないためにも、生前から対策が必要と考えます。