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失敗事例①
馴染みの税理士に依頼して失敗したケース
Aさんは父が亡くなり、相続税の申告が必要になることを知りました。
父が生前事業を行っていた為、長年お世話になっている税理士にそのまま相続税の申告をお願いしました。
数年後、友人と親の相続の話になり、自分の相続税の高額さに疑問を抱き、
セカンドオピニオンとして、友人の紹介で他の税理士に相談に行きました。
すると、不動産の評価が大雑把だった為、高い評価額で申告し結果高額な税金を納めていたことが判明しました。
改めて「更正の請求」を行い、納め過ぎていた税金を還付する事が出来ました。
このまま知らなかったら損をしていた、初めから相続分野に詳しい先生にお願いしていたら、税理士報酬も2度払わなくて済んだと思いました。
→失敗しない為には・・
会社の税務を長年お願いし、当然日頃のお付き合いも大切ですが、その税理士が相続を得意としているとは限りません。
依頼する税理士が相続分野を得意としているかどうか、しっかり確認してから依頼しましょう。
失敗事例②
自分で申告を行おうとして失敗したケース
Kさんは父の相続で、不動産と預金、株を相続しました。
相続人は自分以外いなく、相続手続きもスムーズに行えた為、自分で相続税の申告を試みました。
資料を揃えるのが想像以上に時間がかかり、専門知識も当然ないことから、かなりの労力と根気を費やしたあげく、結局断念し、申告期限1か月前に税理士に駆け込み、直前での割増料金を支払った上で何とか申告期限に申請してもらうことが出来ました。
→失敗しない為には・・
相続税はかなり専門性の高い分野です。
ご自身で申告するのはかなりの難易度なので、なるべく早めに税理士に依頼する事をお勧めします。
また、相続人が複数名の場合は遺産分割のご提案も行え、分割内容次第では納税額にかなりの違いが生じます。
税理士への報酬負担以上に節税効果の方が大きいので、時間に余裕をもって税理士にご相談してください。
失敗事例③
税理士が代理権限証書を提出せずに失敗したケース
Mさんは兄が亡くなり、相続税の申告をお願いできる税理士をインターネットで探しました。
どの税理士にお願いしても同じだろうと思い一番費用の安い事務所に依頼し、書類準備の案内もスムーズで申告期限を待たず、順調に申告手続きが進み満足していました。
ところが、2年程経過した頃、税務署から、提出した申告書の件で何度も電話で問い合わせがあり、更には税務署にまで呼び出され、何度も通う羽目に。
それが普通だと思っていたが、知人からそれは税理士が対応してくれるはずと聞いてびっくりしました。
税務署に確認したところ、「代理権限証書」(委任状)が税理士から提出されていません。との事。
お願いした税理士は申告書を作成したのみで、その後の税務署とのやり取りまではしてくれないことが判明し、かなり苦労しました。
→失敗しない為には・・
費用が安いだけで税理士を選んでしまうと、申告書作成のみで完了。
その後の税務署との対応までしてくれないケースがあります。
実は税務署とのやり取りが一番相続人様のご負担になる事なので、しっかり事後対応までしてくれる税理士を選んでください。
失敗事例④
2次相続まで踏まえた遺産分割ができず無駄な税金を支払ったケース
Iさんは、父が亡くなり、父の財産として自宅、賃貸不動産、預金等合わせて1億5千万円相当がありました。
多額の相続税がかかると心配し、税理士に相談したところ、配偶者の税額の軽減を適用し、「お母様(被相続人の妻)がすべて相続すれば納税額はゼロになります。」とアドバイスを頂き家族全員で安堵し喜びました。
ところが数年後、その母が亡くなり、相続人はIさんと妹のみで、かなりの相続税が発生し、自宅を売却しないと支払えない相続税となりました。
母の相続税を担当してくれた税理士からは父の相続の際、多少お子様方が財産を相続し相続税を支払っていたら、自宅を売却しなくて済んだと聞き、愕然としました。
→失敗しない為には・・
安易な目先の相続税だけのアドバイスは良くない事例です。
お父様が亡くなり、お母様も高齢なケースは珍しくありません。
一次相続でお父様の財産を引き継ぐとともに、お母様ご自身の財産もプラスされる為、2次相続の納税額はかなり高額になることが想定されます。
結果2回の相続で支払った相続税は増えてしまいます。
2次相続も踏まえた、最適なアドバイスが出来る税理士にご依頼ください。
相続分野に強い税理士ならそのご家族に適したご提案が出来ます。